長靴をはいた猫し

ものすごく初期に撮影したものだから「撮影年月日」はすぐに分かると思っていた。
しかし1995年から1997年頃の日記を見ても記載がない。
大体初夏から秋にかけてとアタリをつけて見ているのだが、それらしい記述が無い。

当時のポジフィルムで撮影されている撮影風景やスナップを探してやっと撮影オフショットを発見。
同じフィルムに「三つ編み姫」という1996年11月頃に撮影している作品のオフショットがあるので
とりあえずは1996年撮影と判明。

11月頃の手帳を詳細に見たら、11月に「裏庭にて撮影」とあり
これは撮り足しのカットと推測するに夏頃から晩秋にかけての作品なのだろう。

1996年当時、9月に神田デルタミラージュにてひと月の長丁場の初個展があり、
その前にも色々と雑誌社を巡るために何度も上京していて
よくこんなものを撮っている間があったなあと手帳を見ると
結構初期の作品を幾つか詰めて撮っては暗室にこもっている。
40歳の自分は頑張っていたようだ。


ところで、 これはスナップの要素が強いので作品に加えないつもりで着色もしていなかった。
ちょっとした合間に少しづつ撮り足していた。
なので手帳に撮影日を記載していなかったのだろう。

そもそもの撮影のイメージは見事な蓮畑を山崎に教えてもらい
次に 白いブカブカの長靴を買うところから始まる。
ストーリーは童話の中でも取り分け好きな長靴をはいた猫。
主人公は只、猫を飼っただけで無職から領主となれる
猫好きにはたまらない話だ。

<<


 

サイトの内容には著作権が発生しています。
無断転載、写真加工などによる変造行為等はご遠慮ください。
(c) Copyright 2002, All rights reserved by ken-ichi murata.