2003年制作雑記 |
03.6.26 今回の個展中、色々な方と宴を催した。初日はスナイパー編集長渡邊安治氏と評論家の相馬俊樹氏、作家、編集者大勢で。二日目はフェティスム写真の大御所、豊浦正明氏とそのモデルさんやご友人と。 元モデル嬢には築地でお寿司をご馳走になった。これは有り難かった。 一週間を過ぎた頃、一年程前お会いしている現代美術家の諏訪敦さんとギャラリーのオーナーと三人で飲みに行った。 スペインリアリスムの冷徹なイメージと合い重なり、諏訪氏の視線はより冷たく鋭く思われた。しかし作品の中には厳しい風貌とは凡そ似合わない何処か体温を感じさせる 優しげな女性像も描かれる。 諏訪氏はHPでモデルも募集されているのでご興味のある方は是非のぞいていただきたい。右は諏訪氏の作品である。 因みに私は彼の数少ない風景画がとても好きである。 |
画像の著作権は諏訪敦に帰属します |
03.5.28 今日、SMスナイパー7月号に掲載されている自分のインタビューと評論記事を見た。私自身より中身がありそうに描かれているのが何ともこそばゆい感じである。それにしても相馬氏の文章は切れがあり素晴らしい。 |
03.5.27 25日から三日間「真珠姫」とタイトルしたものの撮影をしていた。 モデルの方は遠く飛行機を乗り継ぎお越しいただいた。三日というタイトなスケジュールでの撮影で慌しかったので、フィルムの仕上がりを見るまではとても恐い状況だ。 右はデジタルカメラ映像。作品はモノクロームに着色となる。 |
03.5.11 |
03.4.20 今日は以前頓挫していた「春画」をイメージしたもを撮り直していた。 春画とは程遠くなってしまったが、物の怪が少女をかどわかすと言うもので、今までにないイメージで楽しく撮影が進んだ。 右の画像は多分ストーリーの最終コマとなる。 物の怪が霧散して髑髏と蛙が残るシーン。 右はその時のデジタルカメラ映像。作品はモノクロームに着色となる。 |
03.4.16 4月22日から大阪心斎橋で個展がある。これからその準備に追われることになる。 。 先日、試しに撮影した時、モデルさんの体が思いのほかやわらかく 、そのポーズの異様さを見ていて壊れた関節人形のような気がした。 もう少し、この感じを試してみようと思う。 右はその時のデジタルカメラ映像。作品はモノクロームに着色となる。 |
03.3.27 右の図版はベルメールの作品だ。作品紹介の「ベルメールの娘」はこの図版が典拠である。 |
03.2.25 |
03.2.24 |
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右は数年前、テイトギャラリーで見たサー・ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」である。 この絵画が前ラファエロ派かどうかは知らないが、それ風だ。 昔は前ラファエロ派は好きでなかった。ところが、自分が写真を撮り始めてから、その舞台装置の上のような絵画に親近感を抱くようになった。 このオフィーリアのイメージも秀逸なものだと思う。一度、女性を湖面に浮かべてみたい。 私自身、件の派に親近感を抱くのには、舞台装置とモデルに重きを置いているところだろうか。 「奴等はモデルがいなければ絵も描けないような腐れ頭だ」と言われるほどにモデルとなる女性から多くの霊感を受け、絵筆を走らせた。 自分自身のイメージが一番重要であるが、残念ながら写真作品などは被写体がないとそもそも存在しないのである。 |
03.2.13 ゴシック・ロリータとはフェティシスムに似ているが、ストイックで武装されたイメージがある。その姿は挑発しているのか、ガードしているのか殆どの男性は戸惑うであろう。そうした二律背反をこの思想(ファッション)は内包しているように思われる。しかし彼女達は元来そのような男性側の思惑など意に介していないのであろう。 |
03.2.1 右の作品は「亡き王女のパバーヌ」の使用しなかったイメージである。 |