制作雑記 |
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02.12.13 |
02.12.6 アンドレ・ブルトンの著書に「魔術的芸術」というものがある。古代の壁画から現在のシュールレアリスムの芸術まで、その中に「魔術的」匂いのするものを集めた美術史だ。 私はこれら魔術的な絵画やオブジェにおそらくエロティシスム で括られたそれらより惹かれる。 最近、SMスナイパー誌で評論家の相馬俊樹氏が「魔術的エロスの創造者たち」という評論を連載されている。 「魔術的」に「エロス」がプラスされたのだ、その魅力は推して知るべしである。 |
02.11.中頃 仮題「春画」シリーズは大幅に変更に迫られている。先ず肥大した性器を如何様に表現するかという問題で躓いている。 とりあえず春画から外れて、何か摩訶不思議な異世界との交わりを描こうと考えている。 右は何枚か撮影したものの一枚。後で着色をするつもりである。 |
02.11.9 |
工業製品である件の人形達はその名に拠って髪型や目の色や顔形が異なる。個体の差別化だ。彼女達に似合うドレスを考えていると鬱の夜は朝となり、窓の外ではいつの間にか小鳥が囀っている。そんな夜を幾つか過ごすと鬱状態がいくらかましになっている。少し埃にまみれていた人形達も小奇麗になり、季節の服を纏っている。
結局のところ、抑鬱状態は季節の変わり目にくるということである。 右の写真の人形はジェニーではなくカスタムドールである。 |
02.11.1 撮影と関係ないが、鬱である。寒くなってから毎日が憂鬱で憂鬱でたまらない。仕方がないので日々テレビニュースを観たり、以前読んだ本を読み返したりしている。一回読んでいるところがが安心だ。 画像は仮題「春画」のもの。フィルムスキャナーから読み込んだもので、まだプリントはしていない。 春画についてはフォルムの面白さにこだわることにした。あの何処が足で何処に胴体が付いているのだろうと不思議な体の入り組み方を何とか出ないものかと画策している。 まるで蛇がくんずほつれずとのたくっているようだ。 どのようにプリントを仕上げるか分からないので、ぼかした画像を載せてある。 |
02.10.27
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02.10.21
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02.9.27より仮題「月の引力」の撮影開始。 他にテスト撮影のポラロイドや使わなかったイメージのポラなど羅列しました。全てポラロイドです。 |
「長靴をはいた猫」 未使用イメージのポラ |
「いつか王子さまが」 作品中使用のカラーポラ | |||
「竹取物語」の使わなかったイメージのポラ |
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「竹取物語」の二枚目で、鞄の中で眠る少女をネコの陰が見つめているという作品を撮影した。この時、この頃飼っていた本物の猫で、この作品を撮ろうとして、アシスト以下全員が手に傷を負うことになる。結局猫氏は影でのみ出演願った。所謂影武者であ。 撮影が終了してから件の猫氏は現れた。その時の写真が右のものである。この猫氏はこのシリーズにもう1カット出演している。 |
02.7.15 ここ最近の作品はポラロイドの665もまじえて撮影していますが これ自体でのフェティスム表現がもう古臭くなってしまい、 如何なものかと捨てやられています。 唯、このフィルムで風景画を撮影して行こうとこれも目下思案中です。 京都などの時代が判然としない地を撮影したいです。 右が六月頃に撮影した風景。 京都・奈良・三重の県境にある「夢絃峡」 という所です。解説には「木津川と名張川の合流地点の峡谷で、深い緑の中に静かに横たわる深淵です。ここには、平安時代の大和国司絃之丞と名張郡司の娘夢姫の悲恋物語が伝えられ、夢絃峡の名も二人の名にちなんで付けられたといわれています」とあります。 |
右は七月現在制作中の作品のポラロイド版と普通にプリントしたもの二種。 これらは勿論着色されます。 作品の方はポラロイドフィルムではなくて TMXを使用。 *#1.2.3はフィルムスキャナーよりスキャンしたもの。 |